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三浦勝治美術館を訪ねて

2022.02.12(土)

三浦勝治画伯(1917~2016)は関市出身の洋画家で、長年にわたりシルクロードや中央アジアの大自然、そこに暮らす人々を描き続けました。

10代の時大阪で図案と絵を学び、20代で北京に移り住んだ頃から写生行脚、現地で応召となり戦後復員して日本で数々の個展を開きます。そして70歳過ぎまで何度も中央アジア方面へ奥様を伴いスケッチ取材に出かけており、数多くの作品を遺されました。

画伯の熱烈なファンであり、長年交流のあった関市在住の平林銈一氏が画伯の画業を紹介し後世に伝えるため、私財を投じて平成23年関市稲口に私設の三浦勝治美術館を設立、現在も作品の管理をされています。

友人の紹介で何の前知識もなく訪れた美術館でしたが、入ってまず日本人画家のイメージと作品のギャップに驚き、シルクロード・中央アジアという広大な地とそこに生活する人々を描いた壮大な作品に圧倒され、しばらくすると広大な大地に包まれているかのようなゆったりとした気分に浸ることができました。

以下、博物館の許可を頂いて館内と作品の一部を紹介させていただきます。

画伯が描いた雑誌や本の表紙絵の数々も展示されています。

愛用のパレット、絵具、筆、スケッチブック等

1990年 三浦勝治素描集シルクロード懐古より

~初めて見るこの原始交易そのままの壮絶な情景に圧倒されて私は、そこに連なる隊商の道シルクロードを、その時強い感動をもって想い描いたものです~

~誰もがそうである様に青春時代に過ごした環境とその時に受けた感銘が私の一生をも支配し続ける事になったようです~

三浦画伯の心を捉えた大地の作品に囲まれて、遠い異国の地なのになぜか懐かしく、まるでその地に自分が立っていているかのような不思議な空間でした。

三浦勝治美術館

開館時間:午前10時~午後4時

休館日 :水曜日、展示替による臨時休館

観覧料 :大人200円/高校生以下無料

〒501-3932 岐阜県関市稲口251

TEL :0575-23-1913

※身体障がい者手帳、療育手帳または精神障がい者保険福祉手帳をご持参の方(付添1人含む)は無料です。

※東海北陸自動車道 関ICより2.5㎞ 車で5分

「三浦勝治美術館」公式ホームページへ

三浦勝治美術館にご一緒して下さったSEALAND-SKYの増田さん撮影の写真、さすがプロ!私が携帯で撮影したものとは段違いに奇麗です、ここでご紹介させていただきます。