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大垣市墨俣さくら会館1Fロビーにて、10月7日~10日まで第3回「天上の花フォトコンテスト」入賞作品の写真が展示され、10日(日)には表彰式及び講評会が開催されました。
当日は恒例となった河合先生による金生山に生息するヒメボタルに関する講義、河合先生のお母さんで紙芝居で活躍されている廣瀬さんによる東北震災、墨俣のお祭りの歴史、竹生島誕生の物語が披露され、写真展を目的とした方以外にも多くの方が来場されました。
金生山に生息する様々な種類のカタツムリ
金生山の成り立ち、化石が多く、そこにでんでんむしが生息しヒメボタルが生息する理由、でんでんむしやホタルの生態などわかりやすく話してくださいました。
深夜にならないとヒメボタルは光を発しないため、昼間気づかないで開発が進んでしまったり、地域毎にヒメボタルの習性が違うためどこかへ移して増やそうとしても出来ない、などの説明に、金生山にヒメボタルが生息することを大切に守っていかなければならないと痛切に感じました。
昨年は身振り手振りで私も紙芝居と言うより「廣瀬劇場」と言ったコメントをしましたが、今回はシリアスな語りで心に沁みる紙芝居でした。
と言うのも最初のお話、「風の電話」は東北大震災での実話を基にした物語で廣瀬さんが風化させてはいけないと作られたものだからです。
災害はあってはいけないものですが、震災で傷ついた人々が知恵を出し合って肩を寄せ合って、励まし合って生きていく姿に、人間ってすばらしい、強い、と感動するとともに、私達も決して忘れてはならないと改めて思いました。
続いて墨俣のお祭り、天王祭の由来
これも地域が引き継いで行かなければならない大切なお話でした。
続いては、伊吹山が自分より高い山に嫉妬したことから竹生島が出来たと言う物語。
新しい紙芝居を作るために現地へ行って取材をする現地主義を貫き、次々と新しい物語を生み出す廣瀬さんのパワー、毎年楽しみです。
今回で第3回目となる「天上の花フォトコンテスト」は写真愛好家のすそ野を広げ、写真で地域を活性化しようとフォトコンテスト、写真展、雑誌の発行、カレンダー作成と精力的に活動される大垣映像プロジェクト早川さんの企画によるものです。
毎回、入選作品を選出してくださる田中清文先生から各受賞者に賞状が渡されます。
各作品について、良い点、改良点などをわかりやすく説明されます。
先生ご自身は独学、沢山の先生に機会あるごとに聞きながら勉強されたそうです。
同じ対象物でも、季節、時間、天気、角度、露出などの技術、写真を焼く液や時間の違い等々、気が遠くなる程のわずかな差で違った作品になります。生き物は動きを捉えるなど、写真の対象物に写す人の思いを載せて下さいと言われました。「写真は奥が深い」との先生の一言には重みがあります。
最初はパワーポイントで講評する予定が、不具合でロビーでの講評が行われ、その後パワーポイント回復で更にパワーポイントによる講評が行われました。
パワーポイントでは蜘蛛の糸が実際の写真と比べて不鮮明であるなど問題点も出てきて次回への反省点にもなりました。
来年4月には「樽見鉄道」フォトコンテスト写真展をふれあい会館で開催する予定です。田中先生による講評もしていただけます。⇊
携帯での撮影作品もOK、個性あふれる作品をお待ちしております。